2016年2月。中信地域に倒木被害を起こした雨氷です。
松の葉一本一本を直径2cm以上の透き通った氷でコーティングされています。その為、陽の光があたると樹全体がガラス細工のような風情をもち、風が吹いて氷が剥がれ落ちると、ワイングラスを交わした様な音がします。幻想的な姿です。
雨氷は、空気中の雨が大気の状態によって、0℃以下になっても凍らない状態(着氷性の雨)になったものが、同じく0℃以下の枝の表面に接した瞬間に凍りつくものとの事。これが霧だと樹氷になり、白っぽい姿になると粗氷と言ったりするらしい。
http://www.pref.nagano.lg.jp/ringyosogo/joho/minigijutsu/documents/mini43.pdf
この所の温かな日差しもあって、ずいぶん雨氷の姿も減ってきたが、代わりに倒木したり、大きく撓ってしまった痛々しい木々達が目立っていた。
雪が積もる事に比べ20倍の重みになり、大きさによっては1トンほどの重みが数時間で形成されたと考えると納得がいく。
同じ風景には戻らない場所も沢山あると思うが、傷ついた瞬間から、感傷に浸らずに再生に向けた活動を開始する姿勢(あたりまえなんだけど)が木々の良い所だなあと思います。
kasai yuichi
岡谷市
2021/10/18
もりした様、コメントありがとうございます。(コメント遅くなり申し訳ありません)
雨氷の風景は本当に荘厳でした。もっと沢山の写真を撮っておけたらなあ。と悔やみますが実は記憶にだけ留めたほうが、本物よりも美しくなるのでは。そんなことも思ったりします。自分にとってはイギリスの曇りの日や雨の日を体験できて羨ましいなあ。と思います。