来る9月26日、『諏訪式。』が亜紀書房から出版されます!
私自身のHome Town=川崎市宮前区土橋を掘り下げた前作『オオカミの護符』の上梓から9年。以来、「稼ぎと仕事」の違いについて考え続けていた私の心を大きく揺さぶりかけてきたのが信州諏訪でした。
「岩波書店、筑摩書房、養命酒、新宿中村屋、セイコーエプソン、ヤシカ、チノン、ハリウッド化粧品、ワシントン靴店、 日比谷松本楼、ヨドバシカメラ、タケヤみそ、すかいらーく、みすず書房、ポテトチップの湖池屋…。」
日本中の誰もが知るであろうこれらの店や会社の創業者は「信州人なのだ。」と、誇らしげに私に語ったのは、ささらプロダクションの大黒柱で映画監督の由井英。 私はいつものように「信州人のお国自慢」として受け流そうと思ったが、なんだか気を惹かれてしまったのだ。名の挙がった会社の多くに、私自身も「佳風」を感じ取っていたということ、また、その多くが諏訪に原点を持つということも興味深かった。 ―『諏訪式。』より
有名企業が興ったその風土、文化、気質…。その背景にあるものに魅かれ、歩いてまわった諏訪の地には、現代の私たちの暮らしの原点を振り返り、見つめ直すためのヒントが溢れていました。
この本は、Home Town Noteの上で、「本から始まる新たなこころみ」を展開してまいります。
本を書くための取材で知り得たのは、「諏訪」のほんの一部です。本を読んで下さった方からの諏訪にまつわるあれこれ、また本へのご意見ご感想などのご投稿もお待ちしています!気まぐれですが、できる限りお返事も書きたいと思っています。
本から始まる交流の場をHome Town Note上に展開したいと考えていますので、諏訪をはじめ、ご自身に縁ある土地の情報のご投稿も心待ちにしています!
小倉 美惠子
川崎市宮前区
2020/10/13
大西拓一郎さま
お返事ありがとうございます。まさにおっしゃる通りで、迂闊に諏訪に踏み込むと面白過ぎて溺れますね(溺れかけました(笑))。武居代二郎発明の諏訪式繰糸機や北澤工業の諏訪型バルヴの存在を知った時に、「諏訪Style」という概念が浮かびました。
三澤勝衛関連だけでも膨大な資料がありますが、藤森栄一の「信州教育の墓標」に描かれた人間・三澤の面影に触れたことがモチベーションにつながりました。確かに現代から見るとそのままではリアリティがないかもしれませんが、大切な示唆があるなぁと思っています。
ご意見お寄せいただきありがとうございました。今後も何かお気づきの点がありましたらご投稿いただければ幸いです。