1.仕事の変化
研修企画、運営のスケジュールは出張禁止、研修禁止ですべてなくなり、ほぼ
リモート勤務になった。チャットやZOOMの社内会議から、ZOOMでの研修依頼
がくるようになった。誰に教わるでもなく、短時間に慣れていった。現場では今までの
ような研修が出来ない分、勉強したい項目をアンケートし15分毎の番組として提供。
勉強したい人が、その時間にZOOMを見て参加する学習スタイルを試み、私は
「今、免疫力を高めるために」というパートを受け持つことになった。
とにかく、自分がコロナにかからないように、食生活、睡眠のこと、ストレス対策に
ついて自社の商材も交えて話すので、その分野を積極的に勉強した。
そして経済よりもいのち・健康をしみじみ見直す機会となった。
2. 座はどこに?個はここに
細々とやっていた川柳句会がなくなり、その場で顔を見合わせて句を詠むことができ
なくなった。先師が阪神大震災時に呼びかけて句集を作ったり9・11で特集を組まれた
ことを思い出した。有事に川柳書きができるのは句を書くことという教えだった。
そこで15年ほどやっているネット句会ではさつきハーフマラソンとして50句
(今 ここ わたし)を詠み抜こうと呼びかけ、参加者と互いの句を鑑賞した。
俳句のネット句会は1ヶ月に2回に増え新しい試みも加わった。
生活の屈託が17音字にどう現われていて、また人によってどうそれを納めているのか
を読み取ることができた。
3. できたことノートと共に
4月19日から始めた「できたことノート」では、毎日3つできたことを記録する。
1週間の終りには、できたことの中からこれが1番いい!を選んで、具体的に何
があったのか、なぜできたのか、それを今どう感じているか、明日からはどんな工夫
をするかを書き留めていくものだ。できたを確認し、気づく、そして変化するという
ステップは行動変容を支援する教育法の1つで、欠けているところが気になるのは
人間本来の習性だが、そこに気を取られていると○が見えなくなる、だからあえて
意図的に○を見るようにしていくためのノートだ。
自己肯定感を高めていく観察技術を身につけながら、できたときの感情やその感情
の生まれ所を考えて書くことは、制約の多い日々の中で自分にとって大きなプラスとなった。
これが3ヶ月以上続いているのは、この時期の大きな収穫でもあった。
そして行動変容したのは我が家快適化作戦の実行だ。
家の中で気になっていた不要品の処分から長年気になりつつ先延ばしにしていたことを
ひとつひとつ片付けだしたのだ。
毎日自分なりの小さな変化を起こし、そのできたことをしっかり見つめ暮らしを
味わうようになってきたと思う。自分のチューニングの機会をもらったような気もする。
マサ子
川崎市宮前区
2020/08/30
そうですね、95点の答案を見せた子供に「あと5点どこがダメだったの」というより
「わぁー、すごい、やったね、どんな気持ち?」といえれば変わってきますよね。
親子で書くできたことノートもあって、自己肯定感が低い傾向の日本人には小さいときから
取り入れるといいなぁーと思います。できたことと感情をきちんと捉えていくことが
自分の軸作りにもつながりそうです。