「稼ぎ」と「仕事」について考える
ものづくりの 「もの」 とは何か?
「断捨離」「ミニマリスト」など昨今、耳にするようになった言葉は、モノがあふれ返った現代社会を反映しています。一方で、針供養、筆供養、鏡供養などの行事はモノではなく、何かが宿る「もの」として先人が向き合ってきた証と言えます。
「もの」とは何だろうか。「もの」に宿っている何かとは? 私たちは、いつから「もの」を「モノ」として扱うようになったのか。そこには本来、意味の異なる言葉である「稼ぎ」と「仕事」をないまぜにして使ってしまう、私たち自身の姿や社会のありようも見て取れます。なぜ、そうなってしまうのか。なぜ、そうなってしまったのか。内山節さんとじっくり考えてみたいと思っています。(由井)