地域 神奈川県川崎市宮前区

【10/5 一枚の畑】秋雨に打たれながら

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植物・農作物

令和(2019〜)

この日は雨!「今日こそは」と意気込んで畑作業をするつもりでいたのに、朝からずーーっと雨。まだまだ私は土との歩幅が合っていないらしい。暑さや天気によってなかなか作業ができない、、、。

 

とはいえこの場所に来ることは、私にとっては貴重な時間である。土に触れられなくとも、種になら触れられる。にんにくの種をほぐすところから今日はスタート。

種と言っても、にんにく一片が種になる。これがまたあのにんにくになるのだから不思議だ。

 

数十種類の種が丁寧に保管された鞄をみて、これは宝箱だと思ったこと。
 

雨がやまないのを悲しむ我々を見かねて、育苗トレーにかつお菜と赤からし菜の種を撒かせていただいたこと。「いい土」をつくれるようになりたいなぁ。
 

前に定植させた、土手カボチャがちょうど食べ頃だったので、焼いていただいたこと。もちろん!絶品!おっと、遠慮のかたまりみたいにお皿に残っているカボチャも、遠慮せずにいただく。う~~ん、美味しい!

そしてこの「土手かぼちゃ」の種をみんなでいただいた。「ケイセブン」という品種のかぼちゃ。それぞれが来春に同じ種を違う場所で植える。ちなみに今日の家の日めくりカレンダーのことわざは「所変われば品変わる」どんなかぼちゃになるのか(はたまたうまく身をつけられないのか)楽しみだ。

 

今日は、畑の野菜と、採れたバジルをペーストにしてパスタにしていただいた。

自分の不手際もいいところだったけど、みんなで作ったご飯はそんなこと関係なしに会話も弾む。食べ物を自分の手で作れるって“まじ無敵”と再確認。

 

帰り道の頭の中を書き出しておくことで今後の布石とする。

「この場所で、人がお互いを覚える間もなくここに入り出ていくこの土地で、今畑を耕し続ける意味とは何なのだろうか。」(ちなみに「一枚の畑」は不耕起なので耕さないが)

 

「一枚の畑」のすぐ近所。「生産緑地地区」であったはずのその場所には、「生産緑地地区」の印と一緒に、住宅の建築看板が立っている。はたまたあちらはすでにブルドーザーが土地を開墾している。半年前まで畑だったその土地が、半年間で住宅地になろうとしている。「ケンペイ率」とか「ヨウセキ率」とか難しい基準めいいっぱいに、人が住む箱ができる。耕作放棄地になる暇もなく、その土地は誰かのものになった。「都会の畑は地方の畑とは違う宿命を持っている。」と聞いて、「一枚の畑」がここにあり、手を加えられていることを尊く感じる。「一枚の畑」がここにあるべくして存在するワケを、きっと私が土と会話できるようになったその日には、なんとなく分かることがあるのだと思う。

土地とは何なのだろうか?そんな大きな問いさえも、忍び寄るように私に近づいてくる。

 

しとしとと雨はまだ降り続く。。。

次回はみっちり作業できますように!

 

松田理沙


 

写真

にんにくの「種」
種が付いている!
宝箱!?
いい土とは、、?
美味しい野菜に味付け不要!
バジルペースト班大奮闘!
かつては生産緑地、次は、、?
2024/10/07

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