地域 ヨーロッパ

イギリスのクリスマス

2pt

年中行事

令和(2019〜)

私は他のヨーロッパの国に住んだことがないのでイギリスの事しか書けませんが、イギリス人のクリスマスに対する熱意に毎年圧倒されています。クリスマスの商品がちらほら出てくるのはなんと9月の終わりごろ。お店などは10月31日のハロウィンが終わった次の日から、総入れ替えでクリスマス一押しになります。

 

私の働いている保育園でも、聖書の話を子供たちに読み聞かせたり、クリスマスの歌、クリスマスの工作、保護者の方たちを読んで子供たちのクリスマスコンサートやクリスマスパーティー(ゲームをしたり、おやつを食べたりする日)まであります。子供たちの中には、他の宗教でクリスマスをお祝いしない子供もいます。その子たちには、ご家族の要望があれば無理にキリストのお話を聞かせたりできないことになっています。敬虔なキリスト教徒の家の子は、工作の時間に自分で十字架を3つ作って、とても詳しく私に聖書のお話を聞かせてくれました。3-4歳の子にいろいろと教えてもらって、私も今更ながらクリスマスをお祝いする意味を考えさせられました。

 

イギリスのクリスマスは、子供たちにとっては夢のようです。子供たちは寝る前に、トナカイのルドルフが食べるニンジン、サンタが食べるミンスパイ(ドライフルーツが入ったパイ)とお酒(シェリーとかブランデー)を暖炉の近くに置いておきます。サンタクロースが子供たちの寝ている間にストッキング(日本では靴下と言いますが、イギリスでは大きな靴下をクリスマス・ストッキングと言います)にプレゼントを沢山入れてくれます。子供たちは朝起きるとお皿の上のニンジンやミンスパイがが無くなっていることにまず大興奮。その後サンタさんのプレゼントを開封するというわけです。ストッキングには、本当にいろんなものが入っています。チョコレートなども含めて10個以上も入っていると思います。一つ一つ包装紙を開けて、こんなのが入ってた!と喜ぶのです。我が家は上の子はサンタの正体に気づいているようですが、プレゼントをもらえなくなると思って気づいてないふりをしている気がします。下の子はまだ夢の世界に住んでいるので、クリスマスの魔法は有効です。

 

こんなクリスマスを過ごすからこそ、大人になってからもイギリス人がクリスマスに熱心なのもよくわかります。

クリスマスの料理も、義理の姉はメニューや野菜の切り方から自分なりのやり方があります。何時ごろ何をして‥というその家なりの習慣もあり、日本人のお正月の準備と重なる部分があります。

 

職場ではクリスマスジャンパーデー(ジャンパーというのはイギリスではセーターなどの上着の事)というのがあり、クリスマスの柄のセーターをみんなで着てくるとか、大人も堂々とかわいいクリスマス柄のセーターを着たりします。私は今年保育園のイベントに合わせて、初めてクリスマスジャンパーというのを買いました。

 

子供たちは毎日カウントダウンしながら、もういくつ寝ると・・とわくわくしています。

私は今日はシュトーレンを作る予定です。

 

 

写真

近所のクリスマスのイベントで。サンタさんは大忙し。
日本のお祭りの様なお祭り騒ぎです
街のクリスマスツリーの点灯式
駅にある紅茶のお店フォートナム&メイソンのティスプレイ
ピカデリーにある本店のショウウィンドウは毎年豪華なのですがまだ見ていません。
ハリーポッターに出てくるキングス・クロス駅にあったハリーポッターがテーマのツリー
ハリーポッターのツリーにはホグワーツに行く切符までついています。
チャリティーの団体が行うクリスマスキャロル。キングス・クロスの駅で。
クリスマスキャロルを歌う人たち
本屋さんの前の本棚ツリー
花屋さんのショーウィンドウ
街にクリスマスの馬車が登場
隣町の骨とう品屋さん
たまたま通りかかった店先の飾り
2023/12/23

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